関節リウマチ
関節リウマチ
関節の炎症が続くことで、軟骨や骨が破壊されてしまい、関節がうまく動かなくなったり、変形したりしてしまうのが、関節リウマチです。自己免疫疾患のひとつと考えられていますが、その原因はまだすべて明らかにはなったわけではありません。
体には外部からの異物に対応し、体を守るため、免疫システムがあります。その免疫システムが異常を起こし、自分の体を敵とみなして攻撃してしまうことで、関節リウマチが発症すると考えられています。免疫システムが異常を起こす原因としては、細菌やウイルス、遺伝的要因などが考えられています。
関節においてこの免疫システムの異常が起こると、関節の毛細血管が増加し、そこからリンパ球やマクロファージなどの白血球が出てきます。これらがサイトカインと呼ばれるIL-6(インターロイキン6)やTNF-α(腫瘍壊死因子α)などのたんぱく質を産出します。このサイトカインが分泌することで、炎症が関節内に起こります(滑膜炎)。炎症が起こることでさらにサイトカインが過剰に分泌され。炎症が悪化するという悪循環に陥るのです。免疫システムの異常が進行すると、次第に軟骨や骨が破壊され、関節が固まってしまったり、逆に緩むことで変形してしまったりということも引き起こされます。
体には外部からの異物に対応し、体を守るため、免疫システムがあります。その免疫システムが異常を起こし、自分の体を敵とみなして攻撃してしまうことで、関節リウマチが発症すると考えられています。免疫システムが異常を起こす原因としては、細菌やウイルス、遺伝的要因などが考えられています。
関節においてこの免疫システムの異常が起こると、関節の毛細血管が増加し、そこからリンパ球やマクロファージなどの白血球が出てきます。これらがサイトカインと呼ばれるIL-6(インターロイキン6)やTNF-α(腫瘍壊死因子α)などのたんぱく質を産出します。このサイトカインが分泌することで、炎症が関節内に起こります(滑膜炎)。炎症が起こることでさらにサイトカインが過剰に分泌され。炎症が悪化するという悪循環に陥るのです。免疫システムの異常が進行すると、次第に軟骨や骨が破壊され、関節が固まってしまったり、逆に緩むことで変形してしまったりということも引き起こされます。
このような症状の方は
ご相談ください
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関節が痛い 腫れる
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重い物を持ったりすると、
手首がズキンと痛くなる -
階段の昇降で、膝がズキンと痛くなる
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ペットボトルのふたを開けるとき、
手先がズキッと痛み開けにくい -
フローリングの床を歩くときに
足底が痛む -
くびが痛む
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指の第2関節(指先から2番目)や
指の付け根に痛みや腫れがある -
手首、膝、足首の関節が腫れたり、
痛んだりする -
指輪のサイズが大きくなった
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関節がこわばる
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起床してから10分以上、
指がカチカチで動かない -
手がこわばっている感じがする
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足首がカチカチで、動かしにくい
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手の力が入りにくくなったり、
しびれたりする -
関節の曲げ伸ばしがつらい
リウマチ特有の症状として、このような「朝のこわばり」というものがあります。関節を動かしていくと、昼間には動くようになってきます。また、関節の炎症を起こして腫れている部分は、ぶよぶよとして柔らかいのが特徴です。 -
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関節が変形している
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身体の倦怠感
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全身がだるくて動きたくない
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体が重い
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座っていても姿勢を
維持するのがつらい -
横になりたい
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関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症などにも多く見られますが、関節リウマチをはじめとする膠原病が隠れていることもあります。少しでも気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。
リウマチで行われる
検査・治療
関節リウマチの検査
関節リウマチの検査には血液検査と画像検査があります。
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血液検査
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免疫関連・・・リウマトイド因子(RF) 抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体) MMP-3(マトリックスメタロプロテアーゼ‐3)
炎症関連・・・CRP(C反応性タンパク) ESR(赤血球沈降速度[血沈、赤沈])
貧血関連・・・赤血球 Ht(ヘマトクリット) Hb(ヘモグロビン[血色素量]) 血小板 -
画像検査
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X線検査(レントゲン検査)・・・関節や骨の変形の状態を確認します。
MRI検査・・・骨の状態を高感度に確認でき、骨のびらんや滑膜、軟骨といった骨以外の組織の炎症や腫れを確認することができます。
関節超音波(エコー)検査・・・関節の炎症を確認することができます。
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リウマチに用いられる薬剤
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非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)
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副腎皮質ステロイド
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抗リウマチ薬(DMARDs)
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メトトレキサート(MTX)
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免疫調整剤
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免疫抑制薬
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生物学的製剤
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JAK阻害薬
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治療方針

上記のような症状があって、関節リウマチの疑いがある場合、問診や触診、視診に加えて血液検査や尿検査、画像検査などを行い、体の中で起こっている炎症反応(CRPやESR)、さらには自己抗体であるリウマトイド因子や抗CCP抗体の有無を調べたり、関節の状況を診たりします。その上で「関節リウマチ新分類基準」によって診断します。これは2010年に設けられた国際的な基準で、症状が6週間以上続ていているか否か、炎症のある関節の数、CRPやESRの値、リウマトイド因子や抗CCP抗体が陰性か陽性か、などを判定し、そのトータルのスコアで関節リウマチかどうかを診断するものです。
関節リウマチの治療に当たっては、腫れや痛みを取ること、関節破壊を抑えること、身体機能の低下を防ぐことを目標に、薬物やリハビリテーション、場合によっては手術などの治療を行っていきます。関節リウマチは比較的軽度のものも多く、我慢して見過ごしてしまいがちですが、全身に炎症が進行して悪化した場合、背骨の手術が必要なこともあります。そうならないためにも、早期の治療開始が望まれます。
薬物治療としては、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬、タクロリムスなどの免疫抑制薬、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、副腎皮質ステロイド、生物学的製剤があります。抗リウマチ薬や免疫用製薬は、関節リウマチに関わる免疫機能を調整したり抑制したりします。またサイトカインを促進する酵素の働きを阻害するものもあります。生物学的製剤はサイトカインや免疫システムに関わるT細胞の活動を抑えるもので、点滴や注射で投与します。どれも症状の改善や関節破壊を抑えていく働きを持っています。非ステロイド抗炎症薬やステロイドは、炎症を軽減し、痛みを抑える目的で使用することがあります。
さらに関節リウマチによって身体の機能を低下させないことを目的に、リハビリテーションを行う場合もあります。理学療法によって筋力を保ち、作業療法によって生活同様改善を図ります。また様々な装具を使って痛みや関節の変形を抑える装具療法を行うこともあります。ただし、炎症が強く出ているときに行うと関節破壊につながる危険性もあるので、必ず医師の指導の下、行っていきます。
関節リウマチの治療に当たっては、腫れや痛みを取ること、関節破壊を抑えること、身体機能の低下を防ぐことを目標に、薬物やリハビリテーション、場合によっては手術などの治療を行っていきます。関節リウマチは比較的軽度のものも多く、我慢して見過ごしてしまいがちですが、全身に炎症が進行して悪化した場合、背骨の手術が必要なこともあります。そうならないためにも、早期の治療開始が望まれます。
薬物治療としては、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬、タクロリムスなどの免疫抑制薬、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、副腎皮質ステロイド、生物学的製剤があります。抗リウマチ薬や免疫用製薬は、関節リウマチに関わる免疫機能を調整したり抑制したりします。またサイトカインを促進する酵素の働きを阻害するものもあります。生物学的製剤はサイトカインや免疫システムに関わるT細胞の活動を抑えるもので、点滴や注射で投与します。どれも症状の改善や関節破壊を抑えていく働きを持っています。非ステロイド抗炎症薬やステロイドは、炎症を軽減し、痛みを抑える目的で使用することがあります。
さらに関節リウマチによって身体の機能を低下させないことを目的に、リハビリテーションを行う場合もあります。理学療法によって筋力を保ち、作業療法によって生活同様改善を図ります。また様々な装具を使って痛みや関節の変形を抑える装具療法を行うこともあります。ただし、炎症が強く出ているときに行うと関節破壊につながる危険性もあるので、必ず医師の指導の下、行っていきます。