当クリニックでは、地域の健康を守るという役割からも、予防接種を実施しています。予防接種は、免疫を獲得することで、その病気に罹りにくくするとともに、ひとつの病気に罹ってしまうことにより免疫力が落ち、他の様々な病気を合併してしまうことを予防することにもつながります。さらに一人一人が予防接種を受けることにより、大切な家族に移してしまうリスクや、さらに地域社会全体に病気を蔓延させてしまうことを防ぎ、地域の健康を守ることにもつながります。
予防接種には法律に基づき、自治体が主体となって行う定期接種と、希望者が各自で行う任意接種があります。乳幼児や高齢者への定期接種は公費（一部自己負担あり）、任意接種は全額自己負担となります。詳しくはお問い合わせください。
インフルエンザワクチン
毎年秋から冬にかけて蔓延することがおおいインフルエンザ。高熱（38度以上）が出る、のどや頭、関節痛が痛む、倦怠感があり、食欲が不振である、などの症状が特徴です。通常、発症後1週間～10日で症状は治まりますが、高齢者の方や、呼吸器疾患、循環器等の疾患や、糖尿病などの基礎疾患がある方は、免疫力が低下している場合があり、重症化するリスクがあります。
インフルエンザワクチンは、感染を予防するだけではなく、インフルエンザに感染してしまった後に重症化するリスクも軽減する効果があります。病気が長引いたり、他の病気を合併してしまったり、最悪、入院する事態を防ぐためにも予防接種を受けておくことは望ましいでしょう。
ただし、インフルエンザウイルスは、遺伝子が変化しやすいため、毎年、その年のインフルエンザの流行状況を鑑み、インフルエンザの型に合わせてワクチンが用意されますので、その年ごとに予防接種を受けることが推奨されています。ワクチンは効力を発揮するまでに約2週間かかり、その後の持続効果は約5か月間となっているため、流行期を迎える前に（日本だと11月ころまでには）、接種を受けることが望ましいでしょう。
なお、一宮市では、高齢者を対象にしたインフルエンザ予防接種費用の一部補助を行っています。
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